ゴー宣DOJO

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切通理作
2012.6.22 22:34

現実がパロディ化し、やがて・・・


小林よしのり代表師範の指摘通り、

前の私のブログ

https://www.gosen-dojo.com/index.php?active_action=journal_view_main_detail&block_id=57&page_id=0&post_id=1120&comment_flag=1


で話題にしていた映画は

幸福の科学の『ファイナル・ジャッジメント』です。

 

この映画がすぐさま

大衆を何かの方向にコントロールするという

危険はさすがにないと思います。

 

しかしなんともいえぬ「気持ち悪さ」を感じたのです。

 

その「気持ち悪さ」の正体を突き詰めていくと、

自分自身の中にもあるものだと思うにいたったのです。

 

オウム真理教が選挙に出た時に教祖が歌を歌ったり、

仮面を付けた信者が踊ったり、漫画でイメージ戦略しようとしたりしたとき

文化人が面白がって取り上げ、

サブカル的に距離を持って接しようとしているうちに

いつのまにか「オウム擁護文化人」となっていた。

 

小林よしのりさんはそのことにいち早く

気付き、警鐘を鳴らしました。

そのことで小林さんはSPA!を脱退する結果になります。

 

考えてみれば、あの時も、僕は「オウムを面白がる」気分に乗って

自分がヤバイ方向に行きかけたのを小林さんから

気付かされたのでした。

 

なので今回は、自分の中の、「トンデモ映画」を喜ぶ

「サブカル脳」の方であまりこの映画に反応しないよう、

気を付けました。

 

この映画、たしかにネットでは賛否両論色んな意見が

出ていますが、僕は「否」の意見も実は

利用されてるんじゃないかと思っています。

 

「ツッコミどころ満載だが……」という

内容の感想が連投されているのも

気になります。

サブカル的に見られることすら、

計算済なのかもと思わされます。

 

教団からすれば、この映画が

世間で話題になっているということにしたい

というのがあると思います。

 

宗教の広報活動というものは、

そこまで考えて接しないと、

距離を持ったつもりでも

足元をすくわれるのではないかと。

 

なので、前回のブログには映画の題名すらも

書きませんでしたが、

それはちょっと先回りしすぎだったかもしれません。

 

オウムの選挙活動で

麻原のお面を被った複数の信者が

「消費税廃止」と連呼しているのを見た時、

現実の政治がパロディ化されてしまっている

脱力を感じました。

 

そこを「つい」面白がってしまった自分。

 

小林さんがブログで書いた制服向上委員会の脱原発の歌や

今回の幸福の科学の映画の反中反平和憲法の主張。

これらにも通じるものを感じます。

 

最初から真面目に考えていた人の、まさに「感情」が

抜き取られ、パロディ化、記号化されてしまう。

 

自分の頭で考えることを放棄して、

初発の感情がいつのまにかただの大合唱になり、

口真似している者がいてもわからなくなり、しまいには

その違いすらどうでもよくなってしまう。

 

反中・親チベットの文化人が

『ファイナル・ジャッジメント』の宣伝媒体に登場しています。

 

彼らにとっては自分の主張を展開する舞台のひとつであり、

映画については中立的立場に立ったつもり

かもしれませんが、

 

中立的なつもりでも

結局はその映画の箔付けに

貢献し、社会的・政治的主張の方は

記号化・矮小化される危険性にも、

やはり気を

つけなければ

いけないと思います。

 

9月の拡大道場では、

脱原発がテーマになります。

 

脱原発も、そのような、ただの大合唱に

してしまわないよう、

なんでもただ批判すればいいいという

勢力にも利用されないよう、

考え続けていかねばならないのだなと

思います。

 

 

………………………………………………………………

拡大版 ゴー宣道場(第29回)/『倫理と成長と脱原発』

 

平成24年9月16日(日)正午 から
『玉川区民会館ホール』 にて開催。
9月は 第3日曜日 の開催です


このイベントが、既成の「反原発」の運動と違うのは、

「成長」 という言葉が入っていることに注目して下さい


原発問題は、もう右も左も関係ありません。

 

当日は、驚くようなゲストも登場する予定です

 

普段の道場の定員では漏れると思い込んでる方、
地方から年一回くらいは参加したいと思っている方、
未だに道場って恐いのではと勘違いしてる方、
私は不真面目な人間だから場にそぐわないのではと遠慮してる方、

大きな会場で開催されるこの機会に、ぜひ参加してみて下さい

入場料は、お一人900円です。

そして、なんと拡大版「ゴー宣道場」は、

このHP上からの応募も可能になりましたー

 

下のURLをクリックして頂き、参加申し込みフォームからご応募下さい
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=530

 

もちろん引き続き、ハガキでのご応募も受付けています

往復はがき に、『拡大版ゴー宣道場 参加希望』 と明記、

さらに、


1. 氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

2. 住所

3. 電話番号
4.
年齢

5. 職業(学生の方は学校名)
6. 募集を知った媒体
7. 応募の理由と道場への期待

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、


152-8799

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端


まで、お送り下さい。


応募〆切 は、申し込みフォーム、往復ハガキ共に

平成24年9/3(月)必着

もしかしたら、手書きのハガキの方が、あなたの熱~~~い気持ちが伝わって、

当選確率は上がるかも!?

・・・というのは半分冗談で、


皆さんからの申し込みにはすべて目を通させて頂きますので、

どうぞ奮ってご応募下さい

ネット、ハガキ共に、

当選された方にのみ当選通知を送らせて頂きます

 

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい



皆様からの多数のご応募、お待ちしております

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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